2014年7月15日

健康保険の任意継続: 日本で会社を辞めた時

日本で会社を退職した場合の健康保険の手続きについてです。

日本は国民皆保険。会社員ならその会社経由の医療保険(健康保険)、自営業の人は国民健康保険に必ず入ります。
  • 健康保険:会社員。保険料は会社と従業員で半分づつ負担。従業員負担分は給料から天引。
  • 国民健康保険:自営業の人など。保険料は全額自己負担。

任意継続

国民皆保険ですので、退職して他の会社に就職しない場合には、自動的に国民健康保険に加入することになります。しかし「任意継続」といって、一定期間、会社員の時の保険を継続することもできます。社員であるときには、会社が保険料の 50% を負担してくれていましたが、退職後の任意継続については当然全額自分で払うことになります。国民健康保険にするべきか、任意継続にするべきかは、どちらの保険料が安いかで決めるのが一般的でしょう。保険料は、所得、家族構成(扶養者数)から決まってきますので、実際には、以下の手順を踏むことになります。
  1. 住んでいる地域の区役所に電話し、国民健康保険にした場合の保険料を教えてもらう。
  2. 保険組合に電話し、任意継続にした場合の保険料を聞く。こちらの方が安いならそのまま手続き。

任意継続の終了

ところで、面白いのが任意継続を期間満了前に辞める場合の手続き。任意継続の資格喪失には以下の選択肢しかありません。
  1. 他の健康保険等の資格を取得したとき:再就職 / 国保に加入 / 扶養になったなど
  2. 保険料を納付期限までに納付しなかったとき
  3. 死亡した時
組合や対応した人によるかもしれませんが、「海外転出に伴い、しばらく任意継続にした後に、やめたい」と伝えたところ「その場合は保険料を払わず 2. になってください」と言われました。未納で資格喪失というのは、どうも気持ち悪いと伝えたのですが、これしか手続き上の選択肢はないのだそうです。

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