2015年2月3日

アメリカの税金でいうところの Head of Household(特定世帯主)

アメリカで確定申告をする際に「Head of Household」という言葉が出てきます。これは、5つある課税身分(申告資格 / Filing Status)の一つです。直訳すると「世帯主」なのですが、日本の税制上の「世帯主」とは異なります。よって、日米両方で申告する場合、日本では「世帯主」だが、アメリカでは違うといったことが出てきます。というよりそのケースが多いと思います。

米国のこれは、簡単に言うと「子どもや親を扶養している独身者の税金を優遇してあげよう」というものです。低い税率が適用され、基礎控除の額も通常より大きくなります。


この「特定世帯主」で申告するには、以下を満たす必要があります。
  • 結婚していない。または年末時点に独身状態といえる(別居状態など)。
  • 年間の世帯費用の半分以上を支払った。固定資産税、ローン利息、家賃、光熱費、修繕管理費、保険および食費のこと。
  • 原則として、扶養している相手(子供など)と年間の半分以上を同居している。その被扶養者が親の場合は同居していなくても良い。

ところで、申告ステータスは全部で 5 つあります。上で話しているのは、この 4 番です。
  1. 独身(Single)
  2. 結婚していて、まとめて確定申告する(Married Filing Jointly)
  3. 結婚していて、別々に確定申告する(Married Filing Separately)
  4. 特定世帯主(Head of Household)
  5. 扶養する子供のいる未亡人(Qualifying Widow(er) With Dependent Child)

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